旅で学ぶビジネス感覚~旅で生きる人の成功法則
★旅に関する情報は「芭蕉さんの旅講座」
松尾芭蕉は旅を住処としましたが、正しくは旅しながら俳句の句会で稼いでいたとも言えます。私は旅行業で生計を立てていますが、実際に今日でも旅を生活の場としている人たちが存在します。
かつては、それらの人を「旅稼ぎ」とか「旅商い」と呼び、その業種も渡り職人、行商人、遊芸人などさまざまでした。
よって、私たちが旅に出るのも、根底には生活に役立てたい、金儲けのヒントを得たいという潜在的欲求を持っているからかもしれません。
日常生活においても、何かを感じたり、行動したりすることは、全て「何らかの欲求の表れ」です。
旅商いにおいては、道中の何気ない言動から、「自分のしたいこと」すなわち売りたいものとその売り方を意識していたはずです。
海産物を売るために旅に出る行商を例にとれば、冷蔵運搬など望むべくもない時代、商品の保存性を考えて、効率よくさばくための具体的方法を模索していたことでしょう。
行商人は「秋人」として、秋に旅回りをしました
季節的には夏と冬は気候が厳しいので、「日立て(日帰り)」が多く、遠出する「旅回り」は秋の行商でした。
それは、米の収穫後であれば、農村の人たちに物心ともに余裕があり、商品も多くさばけたからです。
そこで、農村部では秋にやってくる行商人を「秋人(あきんど)」と呼ぶようになり、この呼称が、商売する人に転じて「商人(あきんど)」となったのです。
このように、旅の商いでは「ゴール(理想の状態)」を明確にし、具体的にいつ何を売るかを考えていました。
海産物の行商では、商品の保存性を考えれば、できるだけ早く売る必要があります。ここで、「売れる」と「売る」の言葉の違いは「成功できる」と「成功させる」の違いと同じです。
売り続けている人は「成功させる」という表現を使い、売れない人は「成功できる」、「成功したい」という表現を使うことが多いようです。
「成功できる」「成功したい」という表現では、「誰かが私を成功させてくれる」という意識になり、自分から積極的に売ろうという行動を起こしません。
行商人の成功法則「自分の考えを明確に意識する」
「成功させる」という表現を使うことで、行商人の脳は「自分が自分を成功させるんだ」という意識になり、必ず売るという主体的行動がとれるのです。
すなわち、旅の行商では自分のしたいこと、商品を売ることに意識を集中させることが成功の秘訣です。
そのためには、日ごろ何気なく話している自分の言葉を意識して聞いて、「自分が頭(無意識)の中で何を考えているのか?」を明確にする習慣を取り入れることです。
例えば、「一人じゃ売れない」という自分の言葉があれば、「ということは、○○さんの力が借りれれば売れると思う」のように、自分の頭の奥底で考えていることを引き出すようにするのです。
旅する行商人も自分の考えを「意識した」から「行動」(売ること)ができたのです。
商いの成功法則では「無意識を活用すれば、夢は実現する!」とされていますが、この真意は「無意識の中にあるものを意識して、上手に活用できれば望む成果を実現させやすくなる」ということです。
つまり、人間は、無意識に思ったり、考えていたりするだけでは、自分の人生の質を上げることに活かすことはできません。
明確に意識して、はじめて望む成果を実現させる行動に移せるのです。
私は自分の頭の中で「なんとなく考えていることや思っていること」は口に出すようにしています。特に周りの人に話すと、考えていることが言語化され、自分の無意識の中にあるものが明確になります。
どうしても実現させたいような思いは、自分が話している言葉を録音して自分の耳で「意識」しながら聞いてみると効果的です。
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