旅を楽しむ会話術(2)~「思い出」より「想い出」を重視

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旅では「思い出」よりも出会いの「想い出」が大切

「ド派手な打ち上げ花火」の写真私にとって旅の最大の楽しみは旅先で出会った人とを作り、良き「想い出」として残すことです。
ここで注意していただきたいことは「思い出」ではなく「想い出」として残すことです。
「思い」という字は、自分の「田」んぼ(フィールド)について「心」を砕くと書きますが、「想い」という字は、「相」手のことに「心」を砕くと書き、相手のことを考えるという行為が伴っているのです。
すなわち「思い出」は自分中心の記憶とすれば、「想い出」は旅先で出会った相手のことを意識した記憶です。
私の旅では出会った人が「何を考えているのか?」とか、「何を望んでいるのか?」を推理し、「相手の世界」を基準にコミュニケーションをとります。
「郷に入っては郷に従え」ということわざにもある通り、現地の人の話し方や考え方、振舞い方など「相手の立場になりきって」行動すると相手に喜ばれ、質の高い関係(リレーション)を築くことができるのです。

距離の力学とコミュニケーション

「一斉に打ち上げられた花火大会の幕開け」の写真また、私の経験から言えば、相手とコミュニケーションをとる際には距離の力学と呼ばれる位置関係も重要です。
例えば、向かい合って座る場合、「相手から見て、向かって右側に座る」と効果的です。
なぜなら、人は真正面に向かい合って座るよりも互いに向かって右側に座ると、相手の無意識(潜在意識)が安心し、よりリラックスすることが分かっているからです。
このような位置関係をとることにより、相手も心を開きやすくなり、短期間で親密な関係を築くことが可能となります。
しかし、どうしてもスペース的に真正面にしか座れないような場合でも、椅子を少しだけ左にずらしたり、椅子の左に寄るなど、相手がわずかでも右を向くようにすることで、相手の」無意識(潜在意識)をリラックスさせることができるのです。
ただし、対手が左利きの場合は逆に相手の左側に座るようにします。
さらに、仲良くなりたければカウンターで相手の右側に並んで座ると効果てきめんです。
この位置関係をとることができれば、自分に話のネタがなくても相手がしゃべってくれます。

良いコミュニケーションの会話術

「大曲の打ち上げ花火(秋田県大仙市)」の写真良いコミュニケーションを心がけるのであれば、会話の中で「~ですか?」という質問の仕方は好ましくありません。
なぜなら「~ですか?」と聞くと、これは自分の立場で物事をとらえていることになるからです。
逆に「~ですね?」と尋ねれば、相手の立場にたって、物事をとらえていることになり、相手は親近感を覚えると同時にあなたに対する好感度もあがって心の距離が近づくのです。
特に旅先で出会った初対面の人には意識的に「~ですね」という語尾表現を使えば、話を要約しつつ、相手の話を真摯に聞いている証左ともなり、共感を生みやすく、相手の心もオープンになりやすいのです。
また、「そんなに早口で話さないでください」といった否定形ではなく、「もう少しゆっくり話していただけますか」といった「肯定的な表現」を使うようにしてください。
なぜなら、人は否定形には「え?どうして?」といった反応をしがちで、無意識は瞬時にはその内容を受け取れず、その結果、行動に移そうともしません。
しかし、肯定的な表現に対しては「そうですか!」と瞬時に反応しやすくなるのです。
そして、何かを依頼する際にも
「~していただけませんんか?」という表現よりも
「~していただくことは可能でしょうか?」
と肯定表現で依頼した方が、意図が伝わりやすく、相手はあなたの望む通りに行動してくれやすくなります。
実際、人は「~ではできません」と言われるよりも「~ならできます」と言われた方が、無意識での受け入れ具合が良くなるのです。

良き「想い出」のために自分の感情を込めて語る

「夜空に盛大に弾け散る大曲の花火(秋田県大仙市)」の写真そして相手の人柄も理解し、仲良くなれたならば、話すのではなく語るようにしましょう。
自分の感情をこめて話すことを「語る」と言い、自分の考えていることを語ることによって相手に伝わるのです。
あなたの感情を言葉に載せることで、相手の耳から心に届き、共感が生まれるのです。
人は感情で動く動物ですので、話をする際には自分の考えていることを感情をこめて語りましょう。
特に旅先では、自分の「想い」を相手に伝えて、お互いハッピーな感情を味わうようにすれば、この時間が「良き想い出」となるのです。
すなわち旅を楽しむには記憶に残る「想い出」作りの会話術を身に付けて下さい。

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次の記事:旅から学ぶ処世術(1)~自分の言葉を意識する

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