旅から学ぶ処世術~旅先で自分にツキを呼ぶ場所を見つける
私の尊敬する漫画家の手塚治虫はそれぞれの漫画を描く机を使い分けていたと言われています。
「ここは、鉄腕アトムを描く机」
「ここは、ブラックジャックを描く机」
といった具合です。すなわち、それぞれの机を
「鉄腕アトムを描くモード」
「ブラックジャックを描くモード」
になるためのスイッチにしていたのです。
これは仕事のはかどる場所を意図的に決めて、作業効率を上げるという専門用語では「アンカリング」と呼ばれる手法です。
そこで、私も書く記事ごとに執筆をする場所を決めています。
なぜなら、私は旅行企画の下見出張で、旅行記事を書くことが多いからです。
例えば、日本遺産に関する記事を書くときは温泉付きの旅館で書くといった具合です。
そこで、旅に出た際には、「自分にツキを呼ぶ場所」を見つけて、その場所で日常書かない手紙などを書いたりしてみてください。
自分にツキを呼ぶ場所とは集中できて新しい発想が生まれる場所です。
このような場所では通常思い浮かばない文章が書けたり、効率のよい仕事もできます。
ただし、「仕事がしやすい場所」を見つけるためには、実際に、いくつかの机や場所を変えて仕事をしてみて「一番仕事がはかどる場所」を探すことがポイントです。
旅から学ぶ処世術~「仕事がはかどる場所」と「息抜きする場所」
なせ、「仕事がはかどる場所」を見つけて、そこで、仕事をすれば「仕事がはかどるモード」になり、効率の良い仕事ができるようになるのでしょうか。
その理由は、その場所にいることがきっかけで、「仕事がはかどる脳」になるために、起こる現象なのです。
そこで、自分にツキを呼ぶ「仕事がはかどる場所」を見つけた際は、その場所を「自分のツキを呼ぶ仕事場」に決めると効率の良い仕事をこなすことができ、旅をしながら仕事もこなせます。
ただし、旅先の「ツキを呼ぶ仕事場」で仕事をした後の息抜きには、その場所を離れて、別の場所で行うようにしてください。
「ツキを呼ぶ仕事場」で、息抜きをしてしまうと、あなたの脳が、「仕事がはかどる場所」と「息抜きする場所」を混同してしまいます。
そうなると、せっかく見つけた「仕事がはかどる場所」の効果が落ちてしまいます。
なので、「仕事をする場所」と「息抜きをする場所」を明確に分けるようにすることが旅する仕事人にとっては大切です。
旅から学ぶ処世術~「息抜きする場所」で記憶を呼び戻す
また、私達の脳は、環境を変えて体を動かすことで、“ど忘れ”したことを思い出しやすくなります。
この脳の働きを利用して、「息抜きする場所」では、リラックスした状態で、筋肉をリズミカルに動かすと、脳内にある記憶が呼び起されやすくなります。
つまり、脳がド忘れした記憶のページをさかのぼって、検索してくれるのです。
そこで、仕事やプライベートでも、
「あれ?何かしようとしていたけど何をしようとしていたんだっけな?」
と、“ド忘れ”した際は、リラックスして足を少し速いスピードでリズミカルに動かし、“ド忘れ”した前後のことを思い出しながら、 「さっきまで、何を考えていたっけな?」と自問してみてください。
こうすることで、記憶のページを検索することができ、ド忘れしたことを思い出し易くなります。
私は旅をしながら、忘れていた記憶を呼び起こしたり、ツキを呼ぶ仕事場で集中して旅行記事を書いているのです。
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