旅を楽しむ会話術(1)~視線と相手の言葉を意識

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旅先で出会った人の視線の先と言葉を意識する

「穏やかな海でのシーカヤック」の写真旅先では目新しい物をいろいろと観察しているように思えますが、実際は「自分に興味のあるモノ」を中心に見ています。
人には、自分に関心のないことや、意味がないと思うことは絶対にやらないという習性があります。
そのため、どんな人でも「自分の関心のあるもの」には必ず目がいきます。
これは無意識で反応しているため、旅先でもすべての人に当てはまります。
例えば、喉が渇いてくると自然に飲み物の自動販売機を見るようになり、歩いていて疲れてくるとタクシーに目が行きます。
そこで、この人と仲良くなりたいと思えば、その人の視線の先を追いかけてみることです。
その視線の先にあるものが、自分が仲良くなりたいと思う人の関心事であり、「興味のあるもの」です。
すなわち、人の無意識の反応を観察すれば、本人も自覚していない趣向が見えてくるのです。
私は旅先で出会った人とコミュニケーションをとりたいと思ったときは、まずその人の視線の先を観察し、例えば、その人が車の雑誌を見ているようであれば、車の話題で話しかけます。
そして車の話を軸に話を進めれば、その人との距離を縮めて、コミュニケーションを図ることができ、親しくなってその人からいろいろな情報を得ることができます。

コミュニケーションの秘訣は「同じ表現」を使う

「ラベンダー園から見える天の川」の写真そして、会話が進めば、相手の話している言葉に注意を向けて、相手と全く同じ表現を使うようにすれば、なお効果的です。
例えば、相手から「この大きなブドウは美味しいですよ」と言われた際、「確かにこの巨大なブドウは甘いですね」と返答すれば、同じ意味でも、どこか一体感を欠いて、相手は「巨大なブドウではなく、大きなブドウを食べて美味しいと思ったのであり、甘いと言ったのではない」と相手は違和感を感じます。
すなわち、表現が少しでも言い換えられると、その人との心の距離が少し離れやすくなるのです。
逆に、人は自分と全く同じ表現で言葉を返されると、共感を持ちやすくなります。
そこで、話しているうちに、この人は難しそうだと感じたり、心に壁ができそうな相手に対しては、その人の口癖を取り入れてみたり、さりげなく相手の動作に合わせてみたりするとコミュニケーション上、有効です。
さらに表情や語気を相手に合わせると、相手との心の距離が一段と縮まります。

旅の出会いから「気付きの言葉」をもらう

「田沢湖と鳥海山の夕焼け」の写真この旅先で知り合った人との対話は、自分の気付かない側面を気付かせてくれるチャンスでもあるのです。
誰しも自分自身では気付いていない側面を持っており、旅先で知り合った人からのフィードバックは、普段の友達とは違った指摘が多いのです。
そこで、その内容が腹立たしく、またいやな気分になったとしても
「もしかしたら、自分の気付いていないことを教えてくれているかも知れない」
と考え、もらった指摘を何かのメッセージだと思って受け入れてみましょう。
この際、大切なことは
・言い方が気に入らない
・初対面の人から言われたくない
といった「感情」は別として、言われた言葉を「事実」として受け入れることです。
また、相手の言った言葉をそのまま受け入れることが重要なので、もし相手が「自分の知らないこと」や「あいまいな表現」を使った場合は
・「それはどういうことですか?」
・「それはどういう意味なのでしょうか?」
と質問して、具体的にすると誤解が生まれず、事実としてとらえやすくなります。
私たちの脳は「空白を埋める力」を持っており、初対面の人だと「事実をねじまげて解釈」しがちなので、「事実だけ」を厳密にとらえるようにしましょう。
そして、相手の言葉を実践してみた結果、効果があったものはその成果に感謝し、効果がなかったものはそのまま受け流しましょう。
このように旅先で出会う人との会話術(コミュニケーション力)をアップさせて、相手の言葉から自身に役立つものを見つけることで、自身のパフォーマンスは向上するのです。

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次の記事:旅を楽しむ会話術(2)~「思い出」より「想い出」

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